第65章

祈葉視点:

金彦、恵麗、一郎が楽屋に転がり込んできた。三人とも顔を真っ赤に腫らし、全身から怒気を噴き出している。

「え、なにその顔、どうしたのよ?」

「腹の立つ! 妃那のあの親不孝娘め!」一郎が憤懣やるかたない様子で怒鳴る。「今まで散々食わせてきてやったってのに、縁を切るだけじゃ飽き足らず、さっきは人を使って俺たちをボコりやがったんだ! この顔は全部あいつにやられた傷だ!」

「妃那、やっぱり来てたの?」私は身を乗り出す。「それにしても容赦なさすぎでしょ。なんでそんなことするの?」

「アイツはもう完全にイカれてる!」一郎は呪いの言葉を吐き捨てた。

私は恵麗に視線を向ける。「ママ、な...

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