第71章

金彦視点

 まただ――。

 うちの株が、また落ちてる。

 会議室のスクリーンに映し出された暴落チャートを見た瞬間、背筋がぞわっと冷えた。

 俺は苛立ちを押し殺せず、広報部長を自室に呼びつけると、開口一番怒鳴りつけた。

「お前ら、ほんっとうに仕事してんのか? 何か使える手はないのかって聞いてんだ! 会社が潰れたら、俺たち全員終わりなんだぞ! 最後のチャンスだ。打開策を出せなきゃ……クビだ!」

 広報部長は額の汗をぬぐいながら、気まずそうに言い訳する。

「ボス、もう緊急の火消しは打てるだけ打ってます……ですが……まったく効き目がなくて。ネット民が、全然納得してくれないんです。祈葉さ...

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