第88章

妃那視点:

隣にいた美波が、話を聞き終わるなりブチッとキレた。

呆れ果てた顔で亜怜を睨みつける。

「亜怜、あんた何言ってんの? ここ、あんたが幹事の同窓会でしょ? 妃那の部屋だけ用意してないってどういうつもり? あんた、そのくらいの部屋代ケチるような人じゃないでしょ。今すぐ妃那の部屋、手配しなさいよ。じゃなきゃ、どうなっても知らないからね」

「どうなっても知らない? ふん、俺があいつを侮辱して、何の「後が」あるっていうんだ? あいつなんか前田家の、貧乏で誰からも可愛がられてない娘の一人だぞ? 学生の頃だって最新のスマホの一つも持ってなかったよな? ただの貧乏人だ。今日は、わざと恥かか...

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