第150章

連日の仕事の疲れが、この瞬間だけはすうっと霧散していく気がした。

「何言ってるの。家族なんだから、待つくらいどうってことないわ」

周防おばさんが笑って、ぽんぽんと彼女の手を叩く。

「知子、やっと来た! もうお腹ぺこぺこだよ!」

小岩青子が身を寄せ、宮原知子の腕にぎゅっと絡みついた。

「道中お疲れさま。まず座って、少し休んで」

小岩放也も立ち上がり、穏やかな視線を向ける。

「……兄さん」

宮原知子はくすりと笑い、瞳にあたたかな光を宿した。

本当に、久しぶりだな……。

それから三十分。

食事はほとんど終盤に差しかかり、ここからは食べながらの雑談タイム。

小岩青子の目が、き...

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