第28章

周防おばさんの顔が、その場でさっと険しくなった。保温バッグをどさりと床に置き、腰に手を当てると、怯むどころか真っ向から噛みつく。

「『基準に合わない』って、どういう意味さ! これは今朝、市場で買ってきたばかりの地鶏だよ。元気にバタバタしてたのを、その場で絞めてもらったんだ。あんたらの冷凍庫でいつから眠ってるかも分からない輸入のガラクタより、よっぽど栄養がある!」

「奥様、失礼ですが……当家で使用している食材は、海外から空輸したオーガニックでして。市場のものは――」

「市場のものがなんだい? 市場のものは人間の食い物じゃないっての?」周防おばさんは完全に火がついた。「いいかい、今日から知...

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