第6章

四人が卓を囲むと、まるで京都大学の学生時代に戻ったかのようだった。

「知春、どうしてそんなに痩せてしまったの?」

霜子が心配そうに私を見つめる。

「顔色も悪いわ。儀光さんがちゃんとお世話してくれなかったのかしら?」

その声は優しかったが、一言一句が心を抉った。

どの言葉も、私と森儀光の『不適切な関係』を仄めかしている。

安信の顔色が瞬く間に険しくなる。彼はあの、胸が締め付けられるような眼差しで私を見つめ、それから森儀光を問い詰めた。

「お前は、こんなふうに彼女の面倒を見ていたのか?」

「安信さん!」

私は思わず彼の言葉を遮った。

「私と儀光さんの関係は、あなた...

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