第4章

火曜日の朝、私は目の下に濃い隈を作って、化学実験室に足を踏み入れた。昨日の悪夢はまだ続いていた――廊下でのひそひそ話、真琴と海翔のイチャイチャぶり、そして、あの毒のある視線。

「あの子、義理のお兄さんと……」

「気持ち悪い、あんなのがいるなんて……」

その一つ一つの言葉が、針のように私の心を刺した。私は機械的に昨日の席に向かった。すると、あの美術室に現れた転校生が、一番後ろの席に座って、指の間でライターを器用に回しているのが見えた。

彼は何事もなかったかのような顔をしている。こっちは彼の言葉のせいで一晩中眠れなかったというのに。

私の思考は、水原先生の厳しい声によって遮...

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