第378章

生徒たちが返事をする間もなく、千鳥燕が鋭い声でそれを遮った。

「駄目よ。あと二日でコンクールが始まるの。今は誰も帰しはしないわ! 全員、時間を惜しんで練習なさい。今は一分一秒を争う時期なのよ」

一瞬にして、生徒たちの頭上に暗雲が立ち込めたようだった。教室内の空気は、ずしりと重く澱んでいく。

たった一言で、場の空気も人の心もここまで劇的に変わってしまうことがある。

渕上純は眉をひそめ、千鳥燕に向き直った。

「千鳥先生。現状を見る限り、生徒たちに必要なのは十分な休息です。ここで焦って学習を詰め込むことではありません。それに皆の実力は申し分ありませんし、今は定着を図る段階です」

しかし...

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