第433章

新田佐美は、渕上純のその上から目線な態度に我慢ならなくなった。つい、きつい言葉が口をつく。

「前から噂は聞いてますよ。あなただって別に名家の出身じゃないんでしょう? ただ名家に飼われてる道具に過ぎないくせに、本気で自分が『名門』の人間だとでも思ってるんですか? 言っちゃ悪いですけど、家庭環境なんて私と大差ないじゃないですか。ただ顔が良くて、遊び慣れてて、運が良かっただけ。だから今、『名門の奥さん』なんて座に収まってるんでしょうけど、世間じゃ結構ボロクソ言われてますよ。自分で気づいてないんですか?」

それを聞き、渕上純の瞳がすっと冷ややかな氷の色を帯びる。だが、この手の中傷にはもう慣れっこ...

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