第499章

「んー……何の話だ? 宿題はもう終わったのか?」

 斎藤俊が先に口火を切った。

 小林香理は沈んだ様子で頷く。

「昨日終わらせたよ。そうしなきゃ、お兄ちゃんは私を連れてきてくれなかったもん」

 斎藤俊は電話の向こうで笑みを浮かべた。

「小林海も、用意周到だな」

「斎藤お兄さん、香理ちゃんのこと、悪い子だと思う?」

 小林香理は唐突にそんな問いを投げかけ、斎藤俊の答えを期待で胸を膨らませて待った。

 電話の向こうで、斎藤俊は微かに眉をひそめたが、それでも根気よく答えた。

「香理ちゃんはまだ子供だ。だから、何をしたとしても、それをちゃんと直せるならいい子だよ」

 小林香理は幼...

ログインして続きを読む