第104章

赤い服の女の幽霊は、この数日ずっと遊園地をうろついていた。ちょうどそのとき、お化け屋敷から泣き叫びながら飛び出してくる客がいて、魂が抜けたみたいな顔をしている。さらに、建物の奥から漂ってくる陰気な気配――それを感じ取った瞬間、彼女はぴんときた。

(黒髪ロングが戻ってきた!)

赤い服の女の幽霊は慌ててふわりと近づき、そのままお化け屋敷へ滑り込む。入った途端、ぞくり。中は陰気で、ひゅうっと冷たい。幽霊の自分ですら背筋が寒くなるほどの冷え方だ。そりゃあ客が入った瞬間に頭を抱えて泣き出し、助けてと叫ぶのも無理はない。

(今回、黒髪ロングは外でまた何を食ってきたんだか……)

彼女は一直線に棺桶...

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