第133章

  安倍晴明や前川浩平たちは、幽霊奴どもがぞろぞろと假山の裏へ回り込んでいくのを見て、胸の奥がざわついた。緊張と不安がいっぺんに押し寄せる。

  神崎様が、たった一人であれだけの数を相手にできるはずがない。

  假山の向こうから聞こえてきたのは、「梆、梆、梆」と乾いた打撃音だけ。

  ――まずい。危ない。

  とはいえ、幽霊奴が大半引いたぶん、こちらの圧は目に見えて軽くなった。安倍晴明たちは一気に勝負をかける。法器を握り直し、叩き払いながら前へ、前へ。神崎様と合流するつもりだった。

  そのとき前川浩平も、もう我慢できなかった。首から下げていたお守りを乱暴に引きちぎるように外し、両...

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