第135章

安倍晴明と前川浩平は、そこでようやく神崎様の目に異変があるらしいことに気づいた。二人そろって息をのむ。

「神崎様、その目……どうしたんですか? 幽霊王とやり合ったときに、やられたんじゃ……?」

 彼女は自分の目元を指先でなぞり、あっさり言った。

「違う。あんなちびっ子幽霊に傷つけられるわけないでしょ。たぶん五弊三缺。くそ神が好き勝手やってるだけ」

 前川浩平は「五弊三缺」なんて聞いたことがない。困惑して安倍晴明を見ると、安倍晴明は顔色を変え、冗談を許さない表情で固まっていた。その様子に、前川浩平まで背筋が冷える。

「……それ、そんなにヤバいんですか?」

 安倍晴明は黙ってうなずき...

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