第141章

あの日以来、A市の遊園地のお化け屋敷に行った友人たちは、口をそろえて「とんでもなく怖かった」と言った。

いつからだったか――誰にも動かせないはずの棺の周りに、白いワンピースを着た長髪の女の幽霊が現れるようになったのだという。

彼女は何かをするわけでもない。ただ、杖をつきながら棺の周囲を、のろのろ、のろのろと歩き続ける。

こちらが少しでも視線を向けると、陰気にじっと見返してきて、口角だけを吊り上げて笑う。冷えた目は虚ろで、見ているようで見ていない。なのに、心の奥まで覗かれている気がして、背中がぞわりと粟立つ。

前は棺が置いてあるだけで、度胸のあるやつなら近づいて覗き込むこともできた。

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