第151章

倉中は天井にぴたりと張りつき、陰気な目で松波幸延の隣に立つ女をにらみつけた。不満げに吐き捨てる。

「お前、誰だ。幸延は俺の――まだ式は挙げてねぇが、嫁になる女だ。まとわりつくな。さっさと消えろ」

 女は白目をひっくり返し、青白い顔でケタケタと笑うと、松波幸延の肩にべったり寄りかかった。

「私が誰かって? もちろん、うちの幸延のガチ恋勢よ。あんたみたいなキモいホモ、幸延は好きじゃないの。幸延が好きなのは、かわいくて綺麗な女の子。あんたなんか眼中にないって。勘違いすんな」

 倉中が鼻で笑う。

「俺が眼中にねぇって? じゃあお前ならいいのかよ。小っせぇ目に、でけぇ口のブス幽霊が。恥さらし...

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