第159章

松波幸延がマネージャーと一緒に朝食を取りに降りていくと、ちょうど警官が男を連行していくところだった。周囲はざわつき、「ひき逃げを起こしたやつらしい」「さっきまで何がどうなってたのか知らないけど、みんなの前で全部ゲロったぞ」と口々に言っている。

妙なのはそこからだ。さっきまで息もまともにできないほど苦しんでいたのに、罪を認めた途端、男はみるみる落ち着いていったらしい。理由は誰にもわからない。

松波幸延はフルーツを少し取り、サラダを盛って、牛乳を一杯。そうして首をひねりながら神崎様の席へ向かった。神崎様はもう朝食をほとんど食べ終えていて、彼が来るなり言う。

「ここ、幽霊いるよ」

松波幸延...

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