第170章

遺産の目録がだいたい片づくころには、取り分の0.1%も倉中の元妻たちにきっちり渡し終えていた。神崎飛鳥はようやく満足げにうなずき、ちびっ子幽霊が二十数体もいる一団へ声をかける。

 「ほら、運ぶよ。家に帰るぞ」

 とはいえ、帰り道はさすがに路線バスだの、タクシーだの、そういう文明の乗り物は使えそうにない。小さなトラックでも借りて積んで帰るのが現実的だろう。でないと、このちびっ子幽霊たちに山越え谷越えで荷を担がせる羽目になる。途中で強盗にでも遭ったら、誰に泣きつけばいいんだ。

 帰ったら紙幣はぜんぶベッドの下に隠す。そうすれば彼女は、金の上で寝て、金の上で目を覚ます金持ちになる。これからは...

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