第180章

幽霊たちが警察署に押しかけたとき、目に入ったのは――真っ暗な庁舎だった。暗いだけじゃない。人の気配が、まるでない。

停電か? いや、年の瀬にそんな嫌がらせをするやつがいるか? しかも隣の団地は普通に明かりが点いている。……何かがおかしい。

「たぶんブレーカーが落ちただけだ。細けぇことはいい。大家さんを見に行くぞ」

「お正月なのに、頼れる親戚も友だちもいないなんて……かわいそうだよぉ……」

「ほらほら、案内しろって。大家さん、どこに閉じ込められてんだ?」

「奥……いちばん奥の部屋だって……」

腕のない幽霊を先頭に、ぞろぞろと幽霊の一団が警察署へなだれ込む。

――入った瞬間、全員が...

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