第181章

「三井」も、いきなり湧いて出たちびっ子幽霊どもにさすがに面食らった。

なんだこれ。どうして急にこんな数が――。

そもそも、幽霊が警察署に何の用だ? 今ごろなら年越しのごちそうを奪ったり、紙銭を奪ったりしてる時間じゃないのか。まさか警察署まで面会に来たっていうのか。

 腕なし幽霊と跳ね女、竹ぼうき婆が連れ立って入ってきたとき、まず目に飛び込んできたのは、床に踏みつけられている警官が数人。

そして、ぽつんと立たされている大家。

その正面には二、三十人の大男が並び、どいつもこいつも目つきが悪い。多勢で一人を囲んで殴り倒す気満々――幽霊の数で人間をねじ伏せるつもりか。

 それが、幽霊たち...

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