第191章

神崎飛鳥は幽霊夫人と、黒まるの売買に関する提携をすでにまとめていた。幽霊夫人も最終的には「商品化していい」と首を縦に振ったのだ。なにしろ幽霊界は衣食に事欠く。これを外へ広げられたら、幽霊界じゅうがひっくり返るほどの騒ぎになる。食べたがる幽霊がいないわけがない。

幽霊夫人だって、養わなきゃいけない幽霊が大勢いる。山を下りた以上、なにをするにも金が要る。自分たちで少し食べて、残りを売る。正直、それがいちばん割がいい。

それに、黒髪ロングは強い。悪霊が奪いに来たところで、勝てる気がしない。虎の口から餌を奪うような真似を、誰がする? なら、宝を抱えても心配は少ない。あれこれ考えても損にはならない...

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