第195章

神崎飛鳥は今日だけで、坊主に何人も遭遇した。

見たところ、どいつもこいつも腹を空かせているらしい。

空腹のつらさなら、彼女だって知っている。

山から出てきたばかりの頃は、寒さと飢えでどうにかなりそうだった。自分が人間だと理解していなければ、危うく自分を食いかねなかったほどだ。

だから、目の前の坊主が今にも倒れそうな顔をしているのを見ると、珍しくも「わかる」と思ってしまう。

倉中はその横をふわふわと漂い、左へ、右へと飛び回っていたが、坊主が一度もこちらを見ないとわかると、途端に興味を失った。

こいつ、どう見ても偽物だ。幽霊すら見えない坊主に、何の修行があるっていうんだ。

神崎飛鳥...

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