第30章

桐生大地を拉致した犯人二人が逮捕されると、取り調べらしい取り調べをするまでもなく、連中は自分から事件の経緯を洗いざらい吐いた。

計画に関わったのは四人。

そのうちの一人は、桐生大地の身近にいたアシスタント――通称デブ、そして四口の「三」だった。三は数か月にわたって桐生大地のそばに張りつき、行動パターンを把握していた。飲み物に何かを混ぜる役目を担うとしたら、真っ先に疑われる立場でもある。

案の定、露見したと知るや三はその夜のうちに車で逃走したが、高速の料金所付近で警察に確保された。

残る一人は「二」。

当初、桐生大地を山へ担ぎ上げたのは三人で、その中に二もいた。しかし二だけは行方不明...

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