第45章

お化け屋敷の中は、やたらと作り込みがえげつなかった。床のあちこちに骸骨が転がっていて、ちょっと気を抜けばつま先で蹴ってしまう。

 最初の分かれ道に差しかかったところで、安部正浩が言った。

「みんな、気をつけて。来るぞ」

 その言葉が終わるか終わらないかのうちに、どこからともなく不気味な音がふっと鳴り、天井の暗がりから首吊りの幽霊が落ちてきた。宙ぶらりんのまま、長い髪だけがふわふわと揺れる。

 安部正浩は肩をすくめる。

「この手のやつ、何軒お化け屋敷回っても変わんねーよな」

 北山啓介が軽く笑った。

「まあ、定番だよね」

 暗闇が濃くなるほど顔色が悪くなる本田優。

「……」

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