第59章

 この回の放送は、これまでにないほど反響が大きかった。理由は単純だ。あの「不意打ちの一瞬」が、洒落にならないくらい怖かったから。

 とりわけ、あの長髪の女が――棺桶の奥から、ゆっくり、ゆっくりと一歩ずつ出てくる場面だ。口の中で、掠れた声を繰り返す。

 「……や……や……返して……返して……」

 上原裕司、安部正浩、本田優、北山啓介の四人は、まるで背中を焼かれたみたいにお化け屋敷を飛び出し、そのまま追い立てられるように走り続けた。命からがらの逃げっぷりは本気で恐ろしく、なのにどこか滑稽で、見ている側の感情が追いつかない。

 しかも編集が容赦なかった。お化け屋敷から広場まで、彼らが逃げる...

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