第69章

神崎飛鳥の胸の中では、そろばんがカチカチと鳴っていた。今夜、仕事が終わったら赤い服の女の幽霊に頼んで、みんなを呼び集めて手伝わせるつもりだ。

一人で小さな紙切れに書いていると、とにかく遅い。何日もかけて、やっと二百枚ちょっと。貼るのは二晩で終わってしまう。効率が悪すぎる。中年の女幽霊たちにも書かせればいいのだ。

今どきは学歴だの資格だの、やたらと求められる。神崎飛鳥みたいに小学校すら出ていない人間なんて、そうそういない。

――完璧な計画。

明るい未来が目に浮かんで、仕事にも自然と力が入った。神様みたいな上司は、お化け屋敷から悲鳴を上げて飛び出してくる客たちを眺め、満足そうにうなずく。...

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