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「俺の執務室は隣だ」

六条修介は私の顔に視線を据え、聞き違えようのない警告を滲ませた。

「俺の個人顧問弁護士には、常に俺の目の届く場所にいてもらいたい」

彼の言いたいことは分かる。

それは信頼であると同時に、形を変えた監視でもあった。

それからの数日、私は完全に仕事へ没頭した。

六条修介が渡してきた資料は、執念じみていると言いたくなるほど緻密だった。

あらゆる資金の流れ、その出所と行き先。企業買収の裏でどんな手が打たれ、誰がどう動いたのか。すべてが白日の下にさらされるように、私の前へ並べられていた。

おかげで、ヴィクター・ファミリーが築き上げた巨大な商業帝国の輪郭が、以前より...

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