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弱いこと――それが、罪。
私は彼を睨みつけた。あの氷みたいな青い瞳の奥に、揺らぎでも、ためらいでも、ほんの一瞬の慈悲でもいいから見つけたくて。
けれど六条修介は、ただ静かに見返してくるだけだった。古井戸みたいに底の見えない眼差し。檻の中の少女の運命など、取るに足りない見世物にすぎないと言わんばかりに。
ブルックリンでリンゴを剥いていた少年と、目の前で人身売買を黙認する暴君が、同じ人間だなんて――。
矛盾ですらなかった。彼は、人間の柔らかい部分をすべて死人にだけ残して、生きている者には最上の残酷だけを与える。そういう男だった。
もう、耐えられない。
胃の奥がぐらりと波打ち、吐き気が...
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