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玉子も道中ずっと黙ったまま、ただ私の手を握る力だけが、じわじわと強くなっていった。

タクシーが停まったのは「ラスト・コミュニティ」と呼ばれる場所だった。原告の多くが身を寄せる一帯で、コンテナとトタン板で組んだ簡易住宅が列をなし、錆びた巨大な鉄の缶詰みたいに並んでいる。

料金を払って降り、車内でずっと堪えてきた気分の悪さを飲み込みながら、巻宗に記された住所を頼りに歩く。集団訴訟の取りまとめ役――ジョンという男の家に辿り着いた。

青いコンテナを改造した家。入口には、色が抜けるほど洗われた衣類が何枚か吊るされていた。

ドアをノックすると、皺だらけで白髪混じりの女が顔を覗かせ、警戒の目でこち...

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