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クラブ『ナイチンゲール』のオーナー――それが、六条修介。

その事実は、頭の中で雷鳴みたいに炸裂し、かろうじて保っていた平静も、取り繕っていた仮面も、一瞬で粉々にした。

丹念に積み上げてきた心の防壁が、あの氷青の瞳に真正面から射抜かれて、崩れ落ちていく。

私が狩る側だと思っていた。自分から虎穴に踏み込んだつもりで。

でも最初から――私は、彼が張り巡らせた網の中にいたのだ。踏み出す一歩一歩が、最初から計算されていた。

「……六条さん、随分と大きな商売をしてるみたいですね」

無理やり声を平らにして言う。爪を掌に食い込ませ、痛みで意識を繋ぎ止めた。

私は彼の向かいのソファへ腰を下ろし、...

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