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第二十三章 ―― 光

城の見学を終えた後、ディーゼルに少し一人で図書室にいたいと頼むと、彼はそこまで送ってくれた。中に入ると、この美しく造り込まれた図書室の壮麗さに改めて感嘆した。部屋は円形で、三階分の高さがある壁一面に、本がぎっしりと並んだ重厚な木製の棚が備え付けられている。大きなスライド式の木製梯子が二つ、そして美しい暖炉があった。中央には二つの大きな学習机があり、コンピュータも置かれている。部屋のあちこちには、座り心地の良さそうな深いアームチェアが配置されていた。

私は人狼の歴史に関するセクションを見つけ、数冊の本を抜き出した。暖炉にはすでに薪が積まれていたので、マッチで火をつけ、炎...

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