第4章
リジーが現れなかったというだけで、彼が五年もかけて入念に練り上げた復讐計画は水泡に帰すというのだろうか。
そんなこと、絶対に許されるはずがない!
ジュリアンの両目は真っ赤に血走り、脳内に残っていた最後の一縷の理性が完全に崩壊した。
彼は上着のポケットから、彼女が彼の家に滞在していた時のプライベートな写真の束を取り出し、宴会場の宙に向かって勢いよく放り投げた。
「よく見ろ! この令嬢とやらが、裏でどんなふしだらな真似をしているかをな!」
彼は胸を激しく上下させながら、口元に冷酷で悪意に満ちた冷笑を浮かべ、群衆に向かって自らの判決を読み上げた。
「そうだ。彼女は俺の女だ。俺...
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チャプター
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3. 第3章
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