第150章

「そんなはずがないだ」

 もし彼が来たいと思っていると言うなら、高橋桜はまだ信じられたかもしれない。

 だが彼が急いでここに来るなんて、高橋桜にはそんな可能性が極めて低いと思えた。

 「どうやら意見が食い違ったようだね。じゃあこう決めよう。もし彼が来たら、私が君を手伝う」

 ここまで言われては、高橋桜もそれ以上何も言えず、ただ尋ねるしかなかった。「どうやって手伝うつもりなの?」

 黒田白は笑うだけで何も言わなかった。

 「……」

 なんだよ、そんな謎めいた態度で。

 彼らが予約したレストランはかなり遠く、到着するまで車で30分近くかかった。車から降りる時も黒田白は彼女のために...

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