第7章
私は門へ向かった。
門の向こう側にはヴェイラーが立っていた。一週間は眠っていないような顔で、私はそれを見て取って、いったん心の端に追いやった。
隣ではオルドリックが武器に手をかけている。イサラは振り返りもせず、彼の前へすっと出た。
「テッサ」ヴェイラーの声はしゃがれていた。
「もう遅いのはわかってる。ただ――頼む、君に――」
「嫌よ」私は言った。
「――これだけは――」
「あなたから聞きたいことなんて何もない」私は彼の目をまっすぐ見据えた。
「帰って。もう終わりよ」
ヴェイラーはしばらく動かなかった。
そのとき、彼の背後から足音が聞こえた。のんびりとした、急がない歩...
ログインして続きを読む
チャプター
1. 第1章
2. 第2章
3. 第3章
4. 第4章
5. 第5章
6. 第6章
7. 第7章
縮小
拡大
