第11章

目黒雲月は危険なほど目を細め、林田知音を射抜くように睨みつけた。

「らいちゃんのためだ。……1か月だけ、我慢してくれないか」

頼んでいるようでいて、歯の隙間からこぼれる一語一語は、むき出しの命令だった。

「雲月。その言い方だと、1か月後に――野呂雨芽は必ず死ぬってこと?」

林田知音は唇の端をわずかに吊り上げる。

「昨夜も同じことを言ったよね。『あと1か月しかない』って。『だからもう少しだけ譲ってくれ』って。あなたは野呂雨芽さんのためだって顔をして、彼女の望みを次から次へ叶えてあげてる。でも、ちょうど今日ここに野呂雨芽さんがいる。本人だって知りたいんじゃない? 目黒雲月の胸の内が――...

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