第17章

「来ちゃんはうちの親に迎えに来てもらって連れていかれたよ。林田知音がいつまで拗ねてるのかもわからないし、来ちゃんもずっとあの子に会いたがってるから、しばらく祖父母のところに預けようと思って」

野呂雨芽は少し驚いたものの、すぐに胸の奥で喜びが弾けた。彼女にとっては、これ以上ない好機だった。目黒雲月と二人きりで過ごせる――。

「それじゃ……」

野呂雨芽は目黒雲月のそばへ歩み寄り、そのまま隣に腰を下ろした。目黒雲月はソファにもたれ、ネクタイを指で緩める。今日は一日中、胸のあたりがひどく塞がって、締めつけられるような息苦しさばかりが残っていた。

「雲月兄さん、気分でも悪いの?」

「……別に...

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