第36章

林田知音は彼に押さえつけられ、息も詰まりそうだった。両手首を頭の上でまとめて押さえ込まれ、たやすく自由を奪われている。もう片方の手は腰に回されて――

「知音、おまえの腰、ほんと柔らかいな」

「日野成謙、あなた……重い……」

胸が圧迫されて、苦しい。痛みさえある。口では甘いことを囁いているからまだいいものの、そうでなければ本気で殺されるのかと思ったかもしれない。

「知音、いつ離婚するんだ?」

「……」

「あと何日我慢できるかわからない。今すぐ欲しいって言ったら、くれるのか?」

あまりにも露骨な言葉だった。その視線も、今にも食らいつきそうな熱を帯びていて、下半身で膨れ上がった欲望も...

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