第38章

二人は椅子に腰かけ、検査結果を待っていた。

目黒らいは、まだ包帯の巻かれた林田知音の手をぎゅっと握り、ふうっとやさしく息を吹きかけている。

それだけで、林田知音の胸はふっとやわらいだ。

あの日、目黒らいはたしかに少しきついことを言った。けれど彼女は、それを気にしていない。

彼女の怒りも憎しみも、向けられる先はただ一人――目黒雲月だけだった。

四歳の子どもなんて、まだ真っ白な紙みたいなものだ。

そんな幼い子を、あんな醜くて恐ろしい人間の一面にさらしたことが、どうしても許せなかった。

「ママ……もうパパのこと、怒らないであげて? パパ、もうちゃんと反省してるよ」

目黒らいが、涙を...

ログインして続きを読む