第41章

「ドンドンドン!」

 そのとき、扉を叩く音が響き、すぐ外から大島さんの声がした。

「旦那様、奥様、大丈夫ですか」

 その声で、目黒雲月の意識がわずかに引き戻されたようだった。林田知音の首を締めていた手が緩み、林田知音は身をよじるようにして激しくせき込む。慌ててベッドから転がり下り、そのまま壁際まで逃げた。

 目黒雲月は目を赤くしたまま彼女を見つめていた。長い沈黙のあと、彼は扉を開けて外へ出ていく。

 大島さんは一瞬ぽかんとしたが、すぐに室内の林田知音の乱れた姿を目にした。目黒雲月が腹立たしげに去っていくと、大島さんは急いで部屋へ入り、ベッドの上のブランケットをつかみ上げて、林田知音...

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