第24章 中絶手術

羽鳥秋葉は病院の廊下に座っていた。

夏川寧々が付き添ってくれた頃には、もう深夜も深夜――ほとんど明け方に近い時間だ。

本来、人工流産の手術は事前予約が必要だ。ましてこんな遅い時間に、引き受けてくれる医師を見つけるのは難しい。

けれど秋葉は少し多めに包んだ。金さえ積めば、話は早い。

医師はすでに待機している。ただ、麻酔科医だけがまだで、こちらへ向かっている途中らしかった。

産婦人科の前の椅子。秋葉は術前検査の結果を待っていた。結果が出なければ、手術の段取りも組めない。

下腹の重だるさが、さっきよりはっきりしてきた気がする。胸の奥がどくん、どくんと不規則に跳ねる。

――この子が、もう...

ログインして続きを読む