第29章 君は僕のことを少しも気にしないのか?

安さんから届いた連絡は、驚くほど簡潔だった。

【奥さま、別邸のほうから連絡が入りました。今朝、旦那さまのお母さまが突然倒れられ、つい先ほど処置を終えて意識は戻りましたが、現在も入院中です。

旦那さまにはすでにお伝えしており、病院へ向かわれています。ご都合がよろしければ、奥さまもできるだけ早くお越しください。】

続いて、病院の住所。

羽鳥秋葉は、胸の奥にじわりとした鬱陶しさが広がるのを感じた。

古川の母と親しく接してきたわけでもない。体調を聞いたところで、取り乱すほど心配しているかと言われれば、正直そこまででもない。

とはいえ――法的には嫁だ。こういうとき顔を出さないのも、筋が通ら...

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