第44章 偏執的なキス

「友だちとして! 仕事相手として! それでいいでしょ!」

羽鳥秋葉は必死に腕を振りほどこうとした。けれど古川静弘は、離す気配すらない。焦りが喉を焼く。

「古川静弘、あんたに私を縛る権利なんてない。須藤篠華といちゃついてたときは、自分の立場のこと、考えもしなかったくせに」

古川静弘は、言葉を詰まらせた。

「それとは話が別だ!」

「どこが別なのよ……!」

羽鳥秋葉の目が赤い。濡れた声で、噛みつくように言った。

「自分は昔の女とズルズルしていいのに、私は普通に人と付き合ったらダメ? 理屈、通ってると思ってる?」

古川静弘はほとんど怒鳴り声だった。

「おまえが、他の男と並んでるのを...

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