第7章

イヴリンの視点

 顔から血の気が引いた。

 ジャックがよろめきながら入ってくる。頬は酒焼けみたいに赤く、目は濁っていて、それでも欲でぎらついていた。

「ほら、パパがよぉく見てやる。何年ぶりだ? ずいぶん大きくなったじゃねぇか」

「ジャック、来ないで!」サラがか細く叫び、起き上がろうとして、そのまま力尽きてベッドに崩れ落ちた。

「うるせぇ!」ジャックが振り向きざまに怒鳴りつける。「てめぇが口出しする場かよ。俺が何年も食わせて飲ませてやったんだ。今さら出世したなら、親孝行ってもんをしろって話だろ!」

 そして私に視線を戻し、吐き気がするほど甘ったるい笑みを作る。

「なぁ、可愛い娘よ...

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