第12章 彼女が強気でいられるのはいつまで?

翌朝――。

玉井彩歌はわざわざ薄く化粧をした。鏡の中の自分は、昨日より少しだけ血色がいい。口元が、ふっと緩む。

それから鞄を肩に掛け、足早に家を出た。

航空会社に着いた頃には、まだ時間は早い。

林田永清が彼女を連れて入社手続きを済ませ、ひと通り社内を案内してから、運航管理センターの面々へ紹介した。

玉井彩歌は、新しい仕事にすぐ馴染んだ。

「彩歌さん、すごすぎます!」

隣席の、入社したばかりの若い女の子が、玉井彩歌がさらりと直した航路案を見て目を輝かせる。

「雷雨域を避ける代替ルートなのに、燃料も食わないし、揺れの酷いところもちゃんと外してる……私、なんで思いつかなかったんだろ...

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