第156章 近すぎる

玉井彩歌が日野弦羽の家を訪れるのは、これで二度目だった。

もともと空っぽだった冷蔵庫は、今回ふたりで買い込んできた食材でぎゅうぎゅうに埋まっている。

玉井彩歌は冷蔵庫を見て、それから日野弦羽を見上げ、思わず口にした。

「これなら、しばらく家でちゃんと食べられるね」

日野弦羽はふっと笑っただけで、何も言わない。

玉井彩歌もそれ以上は言わず、さっそく食材の下ごしらえに取りかかった。

浅見家にいた頃は、こういう作業はいつも彼女の役目だった。手際は自然と身についている。

日野弦羽もぼさっとはしていない。袖をまくり、玉井彩歌の隣へ来た。

「一緒にやろう」

「いいよ。弦羽は外で待ってて...

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