第173章 あんたのせいだ!

二階からの悲鳴は、いつの間にか止んでいた。代わりに響いてくるのは、何かを叩きつける乾いた音。

藤川園歌は眉をひそめ、どこか落ち着かない胸元を押さえたまま立ち上がると、キッチンへ向かって水を注いだ。

この一週間――藤川園歌と牧野新が予想していたとおりの展開だった。

牧野晴は朝から晩まで園歌にまとわりつき、甘い言葉を並べ立てては、こっそり外へ出してほしいと懇願してきた。

園歌が首を縦に振らないと、今度は拗ねたように部屋へ閉じこもる。食事のとき以外、ほとんど姿を見せない。

それが今日はどうしたのか。ついに物を壊し始めた。

さっきの騒ぎで心臓がひどく痛み、園歌は壁にもたれながら、ぬるい水...

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