第297章 小島麻央と結婚したいのか?

「どうしたんだ?」

「帝都に着いた途端、宮崎家の人間に見つかってな。おまえを育ててくれた小島家への感謝の印だとかで、どんな条件でもいいから提示してくれと言われた」

小島麻央は押し黙った。

「麻央、宮崎家は本気だったと思う。だが、俺は断った」と小島勇太は言った。「昔、父さんと母さんがおまえを小島家に引き取って育てようと決めたのは、見返りを求めてのことじゃない。だから宮崎家の金は受け取れない」

「おまえが言った通り、おまえは小島家の一員だ。おまえを育てるのは小島家として当然のこと。小島家は貧しいが、気骨だけは失くしちゃいない」

小島麻央は微笑んだ。「おじさん、これからの小島家は、私たち...

ログインして続きを読む