第327章 彼は本能的に彼女にキスしたいと思った

今泉拓真の瞳孔がキュッと収縮した!

胸の奥で炎が激しく燃え盛っているかのように、沸騰した血がドクドクと頭のてっぺんへと一気に上っていく!

小島麻央が日野遥斗を抱き抱えているのを見た西原さんも、驚愕に目を見張った。

「若奥様!」

その声に、小島麻央はようやく顔を上げた。しかしその表情は重苦しい。

「西原さん!早く手伝ってください!」

ただ事ではないと察した西原さんは、慌てて駆け寄った。

「一体どうされたのですか!」

「彼をソファへ運ぶのを手伝って!」

二人がかりで日野遥斗を支え、ソファに横たわらせる。

小島麻央はすぐさま休憩室から銀の針を取り出し、顔面蒼白になった日野遥斗に...

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