第395章 円満

小島麻央は顔を背け、悲しみのあまり言葉を詰まらせた。

今泉拓真は長い脚を踏み出して前に進み出た。

「ウンエツワンには、とっくに大樹の部屋を用意してある。今建てている新居では、あいつのためにワンフロアを丸ごと確保した。将来大人になって、結婚して子供ができても、絶対に手狭にはならない」

「お前はまず、しっかりと体を休めろ。少し元気になったら、大樹や美佳のそばにいてやればいい。大樹をウンエツワンに迎えに来てほしい時は、いつでも俺に言え」

「拓真、ありがとう」

日野遥斗は憑き物が落ちたように微笑んだ。

「私が与えられない父親としての愛情は、これから君に引き継いでもらわなければならないね」...

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