第47章 警察に通報できない

翌朝早く、今泉拓真は小島麻央をプライベートジェットに乗せ、帝都へと戻った。

小島麻央は今泉グループの病院に入院して引き続き療養することになり、今泉拓真はその身を翻して捕らえた犯人の尋問へと向かった。

男は空中に吊るされ、体中が傷だらけだった。

「今泉社長、あらかた締め上げましたが、こいつはあくまでも、たまたま女を見て欲情しただけで、裏で糸を引いている者はいないと、そう言い張っております」

今泉拓真はソファに腰を下ろし、長い脚を組むと、気だるげに口を開いた。「口が固いのは、お前のやり方が生ぬるいからだ。俺の子供に手を出すとはいい度胸だ。まずは指の爪を十枚、全部剥がしてやれ」

「はっ」...

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