第82章:アッシャー

エリックは笑いすぎて、グラスの中身がこぼれそうになっている。俺たちは小さなバーの隅のボックス席に身を潜めていた。揚げタマネギと安物のウイスキーの匂いが混ざった、休暇のたびに入り浸っていた類いの店だ。まるで別の人生の話みたいで……もしかしたら、本当に別の人生だったのかもしれない。

「それでさ、どこの馬の骨も来ねえようなクソみてえな峡谷のど真ん中にいたわけよ」エリックはゼエゼエ言いながら続ける。「そしたらマーフィーが『回り込むより尾根から行こうぜ』とか言い出して、俺ら全員『バカかよ、マーフ。足首やるぞ』って止めたんだけどさ、いーやー、あいつ今や山羊だからな」

俺は笑いながら首を振った。「で、二...

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